繁忙期の草刈

5月に入り、繁忙期になりました。杏の摘果、林檎の摘果、ぶどうの新梢管理など時間のかかる作業が続きます。そして、春は草も伸びるのが早いので、ほぼ毎週のように草刈機出動になります。本当は一度にまとめて刈ってしまいたいのですが、全部の圃場を一人で刈ると丸々1日では足りないので、作業の合間に草刈機出動させます。

今年は、ラジコン草刈機を導入しました。常用タイプに比べて刈幅が狭いので、作業時間が若干長くなりがちですが、これはこれでなかなか使い勝手良いと感じました。よかった点、悪かった点は以下の点。

メリット

  • 軽トラへの搭載が楽
  • 乗らないので、体力的に楽
  • かなりの傾斜が刈れる
  • 小回りが効くので狭いところもいける
  • 車高が低いので、株周りが得意
  • 枝に首を引っ掛ける心配がない

デメリット

  • 刈幅が常用タイプより狭いので広いところは時間がかかる
  • 危険を感じないので油断してると危険なところを走らせている
  • 燃料の補充頻度がちょっと多い

今の所、かなりタフな使い方をしてますが、頑張ってくれています。
一番はやっぱり安全なことですね。時間の短縮にはなりませんが、体力が残るので他のことが十分できるのが嬉しいです。最近は5月だというのに真夏の暑さですから、無理は禁物。体力温存して子供と遊んだ方がよっぽどいいですね。

認定新規就農者になりました

そういえば、昨年度(R5)末に千曲市の認定新規就農者ということになりました。
昨年一年の実績を見ていただいて、就農計画の認定という運びで滑り込ませていただいたような感じでしょうか。担当していただいた市のK澤さんには大変感謝しています。

認定を受けるにあたっては、通常ですと県が認めた里親での研修2年間を受けてから~という流れなのですが、諸事情重なり、就農初年度の実績を見て計画通りに進めるという形で認定していただけました。実際のところは就農にあたって認定就農者になること自体にあまりピンと来ていなかったのですが、計画の策定によって経営の具体的な方針が自他ともに説明しやすくなったので良かったと思います。計画自体は就農の前からざっくりと決めてありましたが、農業者の会計上の勘定に沿った形になったのでその点が良かったかなと思います。

現実問題として、初年度の利益は結構厳しい結果ではありました。今年度も、必要な機材を揃えていこうと思うとかなり厳しい予想です。(果樹ですので急に売上が上がることはあまりないと思います。)貯蓄を食い潰している現実です。

今年もそろそろ終わりが見え始めました。徐々に今年の努力が形に見えてきます。まだまだ先は長いと実感していますが、本当に少しずつではありますが、食べてくれる人が増えているので嬉しい限りです。なるべくなら、応援してくれる人に還元できるように多くを生産していける体制を作りたいです。

シャインマスカット出荷直前

このサイトを作成してから気がつけば1年経っていました。そのうち書いた記事はなんと4件。忙しいを言い訳にしているわけです。
さて、今年ももうすぐシャインマスカットが育ってきます。本日若木の房をひとつ測れば糖度22度(*)。十分に甘さは乗ってきています。しかし、古い樹はまだまだじっくりと熟すのを待っています。香りもじっくり、ゆ〜っくり待った物の方がいかにもマスカット香がして美味しく感じられます。今年、我々の地域の旬は9月中旬くらいかなと思います。もう西の方のぶどうはだんだん終盤に近づいてくると思いますが、秋はこれからです。

今年は、昨年より少しだけ良くなった気がするのでネット販売も始めました。
ポケマルに出店しましたが、どうやって食べてもらうかは悩みどころ。
できれば、産地まで足を運んでもらって食べてもらえたらなあとか。子どもたちにどうやって安心してたべてもらえるかなとか。

僕は長野県生まれですので、子どもの頃からくだものはご近所からよく貰ったりしていました。なので、子どもの頃から、くだものはかなり身近であったと思います。市内ではどうかはわかりませんが、東京ではなかなか手を出しづらいですよね。諸外国のように大規模生産できれば値段も下がると思うのですが、中山間地では大型機械入れられる圃場作るのは容易ではありません。手間がどうしてもかかってしまいます。やってみて難しいものです。
その上で、農薬をどうやって減らすとか、化学肥料を減らすとか、考えてみては試してみているわけです。くだものは一年に一回きりの収穫なので、果たして元気なうちに納得のいくものが作れるのか、全くの未知数。それでも、勉強して、試してみて、去年よりちょっと良くなったと思えるぶどう、食べて試してもらえたら嬉しいです。

(*)出荷基準は糖度18度以上ですので、すべての房が22度あるわけではありません。

ラジコン草刈機

今日はJAながのが主催の農機の展示会を見に行きました。
お目当ては草刈機。果樹園の草刈りといえば、乗用タイプのものが主流だと思います。
どうしても広い面積を管理しようと思えば、短時間で多くの面積を刈れるものが好まれます。
現在でもなんだかんだで草刈りに丸一日費やしていますが、2週間に一度となれば、なかなか時間を使う作業です。今の所、草刈り等の農機はオペレーターが一人(自分!)なので、危険の少ない方法で草刈りをできる方法があれば他の方にもお任せしたいのです。

ということで、今回のお目当てはラジコン草刈機です。今回実機を見ることができたのは4社でした。安全性や操作性など各社仕様を工夫されていますが、どちらもバッテリーとモーターとエンジンのハイブリッド駆動というのが主流のようです。

値段帯としては、乗用タイプのものと比べて同じくらいの印象ですが、時間あたりの作業面積は乗用のものに軍配が上がります。

共立さんやヤンマーさんのものはホームページなどで仕様が出ていますし、利用されている方もいらっしゃると思うのでなんとなく想像通りでしたが、写真の一番手前、麻場さんとエムケー精工さんのものはなかなか面白かったです。機動力を売りにしていて、早歩きくらいの速度で走行可能なので、感覚としてはRCカーに近いかもしれません。プロポもシンプル操作でわかりやすいというところも嬉しいです。走行はモーターですが、エンジンはガソリンエンジンで混合ガソリンでないというところもいいです。(混合作るのめんどくさい)
今の所長野県内のみで販売してみようという感じらしいですが、自分の利用方法に限って言えばかなりアリな機種です。
がんばれ県内企業!

ぶどうの収穫間近

長野県産シャインマスカットの収穫が間近に迫っています。
スーパーでは既に出回っているところも多いですが、今年は例年より気温が高いために成熟が早く、糖度が高いものが多いとのことです。
しかしながら、やはり生育に十分な時間をかけたほうが香りや食感が良くなると言われています。実際にまだ若い房も散見されますが、当園でも来週から徐々に収穫、出荷を始めていきます。

肥大も良く、食味、糖度も十分になってきました。
これから10月中頃まで収穫は続きます。収穫の時期が長いのもシャインマスカットのありがたいところですが、既に全国47都道府県中、沖縄と岐阜を除くすべての県で生産されているとのことで、人気が高いのも頷けます。
長野県はシャインマスカット発祥の地ということで、県産の名に恥じないように最高品質を目指していきたいと思います。